開発ストーリー

TRE SIDE TABLE DEVELOPMENT STORY

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Q1:この製品がDUENDEで発売となった経緯は?

多くの国内のメーカーとの協業や、展示会などを主宰している建築家の芦沢啓治氏がPIPEKNOTというパーツを使って作ったプロダクトを発表し、その中で、角パイプで脚部を構成したサイドテーブルをDUENDEでオリジナル化させて欲しいと申し出て実現しました。

〈KNOT〉は結び目という意味で、木材を金属のパイプに通すことで、木材の〈結び目〉にする発想が興味深かく、『TRE』は角パイプがそれぞれ違う向きに溶接されることで、三次元に木材を固定できることに驚きました。

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※角パイプを三方向に向けて溶接したPIPEKNOT。木材を通して固定するジョイントになる。

 

Q2:デザインや製品の特徴はどこ?

特徴的なのは木材三本で構成している脚部だと思います。
角度を変えてみると、その三本の木材が建築のベースになっていて、「地上から真上に伸びる柱」「柱と柱を横に結ぶ桟」「桟と直角に走る梁」はテーブルの脚となる TRE(※イタリア語で3を現す)の木材の固定方法と同じです。

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この三方向の木材を斜めにすることで、天板を支える支柱が一つの脚、他の二本の柱が二つの脚に、合計3点が接地する脚部が出来上がっています。

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一本の木材で天板を支え、すっと床まで伸びる脚の角度は60度で、天板を保持するために、かなりの強度が必要になります。

余計なものを省き、斜めにカットしたパイプの角に三角形のプレートを溶接しただけの削ぎ落したデザインも魅力です。

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天板の中心からかなりずれた位置から斜めに木材が伸び、角材の尖る面を正面に据え佇む姿はなんとも凛々しく見えます。

この三本の木材が斜めに組み合って構成している脚部が見る角度によって全然違う表情になるのも、このサイドテーブルの魅力です。

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Q3:製品化をする際にこだわった点など

芦沢さんの制作したプロトタイプの木材は30×30 mmの杉の角材で作ってありましたが、製品化にあたってパイプの規格を見直し、角材は30×30 mmから、26×26mm角へ変更し、脚部の木材は木肌のきれいなオークのソリッド(無垢材)を選定、全体的にスマートな印象になりました。

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角材の寸法が変わることで、少し調整も必要になり、ここは随分時間を掛け、KNOTの固定位置を変えては、天板が水平になる木材のポジションを確かめて広げた紙に脚先の位置を記す。それを幾度も繰り返してそれぞれの脚の寸法を決めた記憶があります。

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天板下の溶接は、強度がとても必要になるので天板を二重構造にし、少し小さいプレートに角パイプをしっかり溶接し、そのプレートを天板にスポット溶接することで、溶接跡が出る事を防いでいます。

シンプルでミニマルなデザインのプロダクトだからこそ安定して使いやすく、仕上がりもきれいに。皆さまに長く使っていだけるようなモノ作りをしています。

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