Event #1-2
DUENDE座談会2022⠀
– 後半 –
ブランド初となる座談会の後半では新作テーブルを発売前にお披露目。
ブランドマネージャーで開発も手掛ける酒井氏と共に、
DUENDEの魅力について窪川氏とアンバサダーの皆さんと語り尽くします。
後編では、11月1日に販売をスタートしたばかりの新商品 『SOLID STEEL TABLE(ソリッドスチールテーブル)』 を、一足先に座談会メンバーたちへお披露目。DUENDE通の皆さんの感想やスタイリングのアイデアも、ぜひご参考にしてみてください。
DUENDEイズムが宿る新作SOLID STEEL TABLE
最近、皆さんのSNSを拝見していて、「より生活に馴染み、長く愛される道具」を作りたいという想いが強くなっています。
丈夫でありながら、必要最低限の構成と機能美を兼ね揃えた、飽きのこないプロダクト。それを考えた末に生まれたのが、この新作、SOLID STEEL TABLEです。
現代のインテリアにおいて、テーブルは作業をするだけのものでなく、何かを置くための “ 台 ” という役割もある。
そこをカギに、インダストリアルデザイナー・引間孝典さんと私で、共同制作をしたオリジナルのプロダクトです。
テーブルを支えるクロスの脚は、ミッドセンチュリー時代からあるスタイルで、従来は太さやゴツさがあります。
それを極力シンプルにできないかと考え、スチールの角棒のみで構成することで、安定感や耐久性を確保しながら、ソリッドなエッジ感を生かしました。
クロス部分は角棒を切削してはめ込み式にすることで、溶接痕のない美しい組み立てを実現させました。 そして、天板の形は前後の丸みを変えることで、壁際に置いたり、ソファやいすの近くでテーブルにしたりと、使い方次第で置き方を楽しめるデザインにしました。
手で描いたような優しいアール天板と直線的で華奢な脚のコントラストが、多様なインテリアに上手く溶け込んでくれると思います。
この天板のアールの違いはとても良いですね。
丸天板だと物を置く台としては、スペースに無駄ができてしまう。アールに変化を付けたり、ソリッドな脚で陰影を付けることで、このミニマルな中にいろいろな表情や機能性を持たせているところは、すごく面白いですね。
例えば、ラウンジチェアはその物自体の良さだけでなく、それを置いた空間を素敵に見せる効果があるんです。部屋の壁に対して斜めにするなど、自由な角度で置ける家具があることで、空間に動きがでます。
このテーブルの天板のように、すこし違う角度や曲線が空間に足されると、部屋の印象は全く変わると僕は思います。
いわゆる丸でも楕円でもなく、しかも前後が違う天板は、恐らく世の中にほとんどありません。そこは個人的にもすごく面白いモノができたと思っています。
テーブルの角って意外と怖いので、丸みがあると柔らかい印象もあり、ソファーで使う時、斜めに置いても馴染みが良い。脚の長さも天板の幅と揃えているので、壁際にぴったりと置けることにも配慮しています。
確かに、このソリッドな脚のデザインに丸や四角い天板を合わせると、イタリアンモダンのような緊張感のある雰囲気になり、DUENDEらしくないですね。
あと、このベージュ、ライトグレー、ダークグレーという、カラーバリエーションも良いですね。スタイリスト的な見方でいうと、このテーブルを二脚買って、脚と天板を色違いに組み合わせても面白いですよね。
ユーザーに分かりやすく最初はカラーごとに販売しますが、先々は脚と天板をセレクトしていただく形もありかなと僕も思っています。
天板もいまはスチールだけですが、木やメラミンなどのバリエーションも展開していく予定です。
皆さんは、初めてご覧いただいた印象は如何ですか?
ザラっとしたマットな質感がとても好きです。特にダークグレーは石のような雰囲気もあり、我が家のようにナチュラルなテイストにも合いそうです。
いまは小さいソファーのサイドテーブルとしてTUBE&RODを置いてキャンドルランタンを飾っていますが、このテーブルの方が壁に沿わせて置けるので、より部屋に馴染みやすそうです。
横に座った時、立った時など、見る角度によってテーブルの表情がかなり変わりますね。広いカフェのような空間に何脚か置くと、それぞれの趣が楽しめそうです。
うちはベースカラーをグレーで統一しているので、ラウンジチェアの横にダークグレーのこのテーブルを置いて、色々な角度から撮影してみたいですね。
高さがでダイニングテーブルの下にも入るので、飲み物のサーブ用などにサブテーブルとして使う手もありますね。
サブテーブルすごく便利だし、可愛いですね! あとは、リビングの大きな観葉植物の横にこのテーブルを置いて、小さい植物たちを飾る台として使うのにも良さそう。
選ぶのが悩ましいほど、色味や風合いがどれもすごく素敵ですよね。
個人的にはダークグレーが一番好きですが、リビングテーブルとして置くなら、うちのネイビーのソファー横には、明るいグレーもすごくキレイな色で映えそう。
この脚の細さなら、モジュール式のソファーの間に挟んで、アームレスト兼サイドテーブルのようにも使えると思いますよ。
ローソファーに合わせると少し高そうだけど、パソコン作業とかには逆に使いやすいかもしれないですね。
我が家のベッドサイドのテーブルは木製ですが、こういうミニマルなデザインのテーブルに変えるだけで、部屋の雰囲気も手軽にイメチェンできそうですね。
従来のサイドテーブルはもう少し低いですが、最近はソファでパソコン台として使う需要が増えているので、敢えて少し高めに作っているんですよ。
台として使うにもあまり低過ぎると視界に入らないので、ベストな高さを考えました。
これ以上絶対に省けない、究極まで削ぎ落したのがこの形です。鉄の塊で作るためには苦労もありましたが、逆にこういう製品はしか作れないだろうという自負もあります。
DUENDEラヴァーが求める
“いま欲しいモノ”
僕はいま、DUENDEのアイテムを取り入れて一軒家をリノベーションしていて、コンセントや電気スイッチまで真っ白な色を排除した、グレイッシュな空間作りにトライしています。
その中でも、玄関周りは家の顔になる場所なので、どういう演出にするかはインテリアにおいて重要なポイント。
皆さんも愛用されているTILLを使って、消毒アルコールや香りの演出としてフレグランスを置いていますが、ルームシューズを置ける素敵な靴入れがなかなか無いんですよね。
そのまま放置すると生活感が出てしまうし、ルームシューズの扱い方って、その家のクラス感が出るところだと思うんですよね。
うちは下駄箱にすべて収納して、常に見えないようにできるスペースは確保しています。
家族用はトビラの裏に立て掛けて、来客用は下段にしまっています。
DUENDEでスタイリッシュなスリッパスタンドを作って欲しいと、僕も前から思っていました。
お気に入りのスリッパがあるんですけど、スリッパスタンドって倒れてきたり、押し込まないと入らないとか、綺麗な形で置けるものが無いんですよね。
私は照明が好きなので、TONG LIGHT以外にもDUENDEならどんな照明ができるのか、色んなバリエーションが見てみたいです!
例えば、単体でも使えるけど、DUENDEのアイテムにプラスアルファできる、コードレスの照明とかどうですか?
スチール製の家具が多いので、棚板の下に仕込めるようなマグネット式やバータイプのライトなど、色々とアレンジができると面白いですよね。
それはいま初めて気付きました!
絶対にかっこいいし、そういう使い方としての提案もいいですね。 家具と比べて照明というプロダクトはデザイナーありきのところがあるので、他のアイテムとの連動や機能性も兼ね合わせると、DUENDEらしいアイテムができるかもしれません。
私はDUENDEらしいスチール製のプランターカバーが欲しいです。
大きめのサイズだと良いデザインのものが少なく、極力シンプルなデザインで脚付きなどのお洒落な感じとかいいですよね。
鉢の上部も上手く隠せると、より見映えも良さそう。
あと、キャスター付きの台で楽に移動できて、スチール製のカバーで車輪部分がが目隠しできたらすごく嬉しいし、世間的なニーズもすごくあると思います。
既存のブランドでもいくつかありますが、インダストリアル感が強過ぎるんですよね。
スチールのカバーにキャスター付きの台が別売りで取り付けできるとか、DUENDEらしいギミックがあると良いですよね。それこそMUKOUのような半円のスチールカバーを二つ、マグネットなどでくっつけて置くような形も良さそう。
プランターカバーとして、そのアイデアは面白いですね。皆さん、素敵なご意見やアイデアを頂き、本当にありがとうございます。
僕の考えるDUENDEは「そうきたか!」と思わせる仕掛けが欲しいので、頂いたリクエストを元に、ぜひ熟考してみたいと思います。
DUENDE初座談会を終えて
今回はDUENDEにとって初めての座談会となりましが、皆さま如何でしたか?
自分が好きなブランドや業界のプロの方々とお話しする機会はなかなかないので、色々なお話ができてとても貴重な時間でした。
いつも皆さんとはSNSでやり取りをしていましたが、実際にオフラインで会ってお話ができたことで、たくさん刺激もいただけて嬉しかったです。
普段SNSでチェックしている人たちと初めてこうして会えたことは、とっても楽しく、勉強にもなりました。
私は何人かのインスタグラマーさんたちとはお仕事でご一緒したり、お付き合いもありましたが、こういう座談会は初めての経験で、とても楽しかったです。
本当にDUENDEの世界観がすごく好きなので、新商品をいち早く見れたことや、商品開発の裏話なども聞けたことが、ファンとして純粋に嬉しかったです。
これほどDUENDEやインテリアを愛する方々とお話ができて、とても楽しかったです。もし、座談会第二弾があるようでしたら、僕の作ったDUENDEルームにご招待しましょう(笑)。
この座談会を通して、皆さんのDUENDEへの愛と想いを直接受け取ることができ、より良い商品づくりへ生かしていきたいと強く感じました。本日は皆さんお集まりいただき、本当にありがとうございました!
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