2025 GOOD DESIGN AWARD
を受賞しました。
2025年10月24日
従来型の“ダイニングシーンの主役”とは違う発想から生まれたダイニングテーブルです。
一人暮らし、二人暮らし、買う家族化や住空間の狭小化も進んできた現代の暮らしにおいて、機能的でコンパクトに、『この製品によって、空間が雄花王に使える』 暮らす人の生活、使われる場所ありきの考えで開発を進めました。
多くのダイニングテーブルは4本脚で天板を支えています。普段何気ない動作になっていますが、使う際にはイスを後ろに引いてテーブルの脚をよけて座るため、イスの後ろには、一旦イスを引き出すためのスペースが必要です。
これに対して、喫茶店やファミレスにある1本脚のテーブルはそのまま座れるため、イスの売り路にそのスペースが不要です。
この機能的に優れた点を、常務用のテーブルのような太い在パイプではなく、細くスマートに実現できれば、現代の私たちの生活環境において、限られた空間のなかで、スペースを有効に使え、暮らしに馴染むテーブルになると考えました。
薄くても丈夫というスチールの性質を、天板の厚みを薄く抑えることに活かし、重量があって強靭でもスッキリ見えるSOLID STEEL(鉄の塊)で支柱とベースを構成することで、テーブルの存在感を極限まで減らしました。

厚さ3mmの限りなく薄く、かつ丈夫なスチールの天板

テーブルの安定性を確保するため、スチールの無垢棒(SOLID STEEL)を組んだ脚部を採用

ダイニングシーンへのすっきりした収まりを考えた、壁と平行になる+(プラス)型のベース

イスを大きく引かずに座り、立つことができる一本の支柱

壁付け設置にも適した、空間効率のよいスクエア天板

空間に余白を生む、カフェライクなスタイルのラウンド天板


- SOLID STEEL HIGH DINER TABLE -
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審査委員の評価
担当の審査委員
田渕 智也 小林 マナ 田子 學 Edward Barber
評価コメント
素材の特性をテーブルとしての機能へ巧みに反映し、無駄を削ぎ落としたデザインを実現したプロダクトである。高精度な切削技術が生み出すミニマルな構造は、組み立て式とは思えない一体感に加え、家具に求められる十分な強度と安定性を備えている。細部にまで行き届いた造形の配慮により空間へ自然と溶け込む普遍的な佇まいを持ち、住宅からオフィスまで多様な環境に対応する。実用性と美しさを兼ね備えた、機能に直結したデザインが高く評価された。
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