開発ストーリー

SOLID STEEL TABLE DEVELOPMENT STORY

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Q1:SOLID STEEL TABLEがDUENDEで発売となった経緯は?

プロダクトデザイナーの引間孝典さんに個展で久しぶりにお会いし、色々と話をしていく中で彼の「デザイナーの主観を入れないモノの本質のデザイン」という考え方と、DUENDEとして「これ以下は無いところまで省き、昔からあったと思えるような単純とも感じる製品を作りたい」という想いがとてもマッチしていると感じ、引間さんと共同でプロダクトを制作することになりました。

畳を中心とした床での暮らしが少なくなった現代はモノを直接床に置かず、なにかに載せる場合が多いのではないでしょうか。よく使うものをいつでも手に取れるように置いたり、あるいは部屋に季節を感じる花や植物、お気に入りの小物などを飾ったりと、空間にモノを浮かせて使うための道具は、存在としては小さいくとも、パズルの最後の1ピースとなって人に寄り添う存在になると考えています。

テーブルとしての機能はもちろんのこと、腰かけた状態でも使いやすいサイドテーブルとして開発をスタートさせました。

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Q2:デザインのコンセプトや製品の仕様はどのように決まったのか

汎用性が高く、移動のさせやすさなどの観点から長く使い続けられる道具として、いわゆる台や、棚ではない、シンプルで小さなテーブルのイメージがあり、天板とそれを支える為のベースという二つの要素として、ベースと天板を共にプレート状にする案。それらを丸に、四角に、楕円に、または丸と四角の組せなど、互いの考えやイラストを出し合いながら検討していきました。

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コロナ禍以降、社会やライフスタイルの急激な変化の中で、今後求められるモノのあり方はどんなものなのかという事をよく話し合い、使い勝手、デザイン、耐久性などの総合的な視点で、家で過ごす時間の快適性を高め、長く付き合えるサイドテーブルを目指しました。

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テーブルとしての安定性や機能面を優先して考えを進め、支柱とベースはスチール無垢材の重さを利用し重心を低くするデザインと構造を模索しました。
天板を変更すれば別の製品が完成するような、プロダクトのベースとなるシンプルを極めるデザインを追求した結果、ベースはシンプルにスチール無垢材をクロスさせ、同じ素材が一本伸びていてそのまま天板に繋がる設計が完成しました。

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Q3:製品化をする際にこだわった点など

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とくに、天板は真ん丸や角をコンパスで落としたようなカーブはカチッとし過ぎていて、デザインとしての隙がなく、無機質な印象が強いことから生活の中に馴染みにくいと感じ、スチールの薄い板を手書きのようなカーブで切り出す柔らかい印象の天板のかたちにすることにこだわりました。

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天地のカーブ具合があえて異なっていることで、ソファで過ごしている時にカップやメモ帳を置く場所になったり、玄関先の鍵や腕時計を外して置く場所になったり、部屋の片隅で一輪挿しを置く場所になるなど、テーブルの置かれる向きにより、使い勝手のいい場所や空間の表情が変化するのがSOLID STEEL TABLEの特徴でもあります。

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また、無垢(SOLID)のスチール角棒は成形したパイプと違い、ソリッド特有のエッジ感があり、光の当たる面と影になる、面のコントラストがはっきり出るため、美しく印象的です。

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